事業者名  山陽電気鉄道株式会社
事例名称  「親子サマースクール」
概要  小学生とその親を対象に、日頃個人ではなかなか見ることのできない沿線事業所や車両工場の内部を特別に見学する機会を設ける。
取組の様子  
協力者・関係者
主催:山陽電鉄
(以前は沿線の事業所も見学していたが、平成14年度より東二見車両工場の見学に限定している。)
背景
 鉄道利用客の減少傾向が長期にわたって続く中、将来顧客となるべき子供に、小さいころから鉄道への関心や愛着を持ってもらう必要性を認識していた。
内容
実施場所:東二見車両工場
実施日時:平成15年7月29日・30日
参加者:両日で240名
募集方法:ハガキでの事前申し込み
内容:工場内部の見学(各工程の解説や洗車機通過体験など。)

鉄道事業者、沿線自治体の概要
事業形態   :第一種鉄道事業者
営業キロ   :70.4km
主な沿線自治体及び人口(平成15年3月末):神戸市 1,483,670人、明石市 291,442人、高砂市 97,289人、姫路市 476,939人
効果
 特に直接増収につながるものではないが、日頃鉄道を利用しない小学生や父兄に利用の動機を与え、鉄道を再認識することに役立ったと思われる。また、通常見ることのできない工場内部の見学により、小学生のみならずその父兄にも鉄道事業の一端を理解してもらうことに役立った。これが10月の「鉄道の日」関連イベント「山陽鉄道フェスティバル」での一般のお客さまへの工場公開実施という形へ進化した。
成功(失敗)理由
小学生やその父兄に大きな負担をかけることなく、夏休みの1日に思い出となる行事である手頃さが支持されたこと。
工場内部の様子を公開することは鉄道への理解を深めるだけでなく、社会科見学という教育的側面も大きく、父兄にもその意義がよく理解されていること。
広報方法の工夫:車内吊りおよび駅貼りポスター、山陽電気鉄道轄L報誌「エスコート」への掲載による募集のほか、新聞にも募集記事を掲載した。サマースクール自体、以前より実施していることから参加者の認知度が高く、現在の広報方法が十分功を奏していること。
今後の課題
 駅からアクセスが良く見学受け入れ可能な沿線事業所が限られている中で、飽きられないよう見学先を探し、内容を見直すことが難しい。こうした理由もあり平成14年以降、山陽電鉄鰍フ車両工場の見学に限って実施している。
お問い合わせ先  近畿運輸局